バクラヴァ トルコ伝統菓子

甘くて香ばしくて、一度食べるとやみつきになる、とっても魅力的なお菓子です。詳しくご紹介しますね!

### バクラヴァってどんなお菓子?

一言でいうと「ナッツを挟んだ極薄パイのシロップ漬け」です。
トルコやその周辺の中東・バルカン半島地域で広く愛されている、お祝いの席には欠かせない伝統的なお菓子なんですよ。

#### 特徴は?
バクラヴァの美味しさの秘密は、その独特の構造にあります。

* 生地:
「フィロ」と呼ばれる、紙のように薄くのばしたパイ生地を何十層にも重ねて作られます。これを焼き上げることで、サクサク、パリパリッとした感動的な食感が生まれます。
* 中身:
生地の間には、細かく砕いたピスタチオやクルミ、ヘーゼルナッツなどがたっぷりと挟まれています。ナッツの香ばしい風味がたまりません。
* 仕上げ:
焼きあがった熱々のバクラヴァに、「シャルベット」という甘いシロップ(砂糖やハチミツを煮詰めたもの)をじゅわ〜っとかけて染み込ませます。バターの芳醇な香りとシロップの濃厚な甘さ、ナッツの食感が一体となった、絶妙なハーモニーが楽しめます。

### バクラヴァの歴史と文化

バクラヴァの起源には諸説ありますが、現在の形になったのは、広大な領土を誇ったオスマン帝国時代の宮殿だと言われています。宮殿の料理人たちが腕を競い合い、皇帝に献上するために洗練させていった、いわば「宮廷菓子」だったんですね。

そのため、今でもトルコではお祭りや結婚式といったお祝い事や、大切な人への贈り物として定番のお菓子です。腕の良いバクラヴァ職人は、社会的にとても尊敬される存在なんですよ。

### いろいろな種類がある!

バクラヴァには、形や中身のナッツによってたくさんの種類があります。代表的なものをいくつかご紹介しますね。

* フストゥクル・バクラヴァ (Fıstıklı Baklava)
鮮やかな緑色が美しいピスタチオ入り。最も人気があり、「バクラヴァの王様」とも呼ばれます。
* ジェヴィズリ・バクラヴァ (Cevizli Baklava)
香ばしいクルミ入り。ピスタチオに次いでポピュラーな種類です。
* ショビエット (Şöbiyet)
三角形のバクラヴァで、ナッツと一緒にミルククリームが入っているのが特徴です。よりクリーミーで濃厚な味わいです。
* ビュルビュル・ユヴァス (Bülbül Yuvası)
「ナイチンゲールの巣」という意味で、鳥の巣のような丸い形が可愛らしいバクラヴァです。

### 美味しい食べ方

バクラヴァはそのままでも美味しいですが、ちょっとしたコツでさらに楽しめます。

* 飲み物と一緒に:
かなり甘みが強いので、無糖の紅茶(チャイ)やトルココーヒーと一緒にいただくのが現地の定番スタイルです。飲み物のほろ苦さが、バクラヴァの濃厚な甘さを引き立て、口の中をさっぱりさせてくれます。
* 食べ方のマナー:
現地ではフォークを使って食べることが多いです。通な食べ方として、バクラヴァをフォークでひっくり返し、シロップが染み込んだ底の面から食べるという方法があります。こうすると、バターの豊かな香りをよりダイレクトに感じられると言われています。

### 日本ではどこで買える?

最近は日本でもバクラヴァを楽しめる場所が増えてきました。
* トルコ料理レストランのデザートメニュー
* 輸入食品を扱うスーパーやデパート
* オンラインストア
* トルコ菓子の専門店

もし見かける機会があったら、ぜひ一度試してみてください。きっとその美味しさに驚くはずですよ!

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